知名度向上 手探りの挑戦 白浜町東京事務所長 鎌谷隆志さん
東京都港区に昨年12月に開設した和歌山県白浜町の東京事務所の初代所長に就任した鎌谷隆志さん(46)。「難しい半面やりがいがある。町にとって具体的な成果を出せるよう取り組んでいきたい」と抱負を語る。
東京事務所は4月に初当選した大江康弘町長が公約にあげていた施策。その初代所長に任命されたことをこう振り返る。
「町長の近くで仕事をしていたので『ないことはない』と思っていたが、いざ決まってみると行きたいという思いと、自分になにができるんだろうという不安で半々だった」
東京事務所は、省庁や首都圏の企業との連携、企業誘致、観光PRなどの強化が目的。別の職員1人と、県総務部地方課長や広島県副知事の経験もある総務省OBがシニアアドバイザーとして協力する。
自治体の東京事務所の多くが都道府県会館など同じ施設内にあるが、白浜町は複数の企業やNPOが集まるコワーキングスペースに入居した。異業種間の交流も期待されるため、さまざまなイベントにも参加している。「企業の人たちと顔見知りになって、つながりを深めていくこともミッション」という。
妻と小学生の2人の娘を実家に残しての単身赴任。年末にいったん帰郷したが、大みそかには東京へ。ただ、家族も東京に来てくれたので、一緒に年越しを迎えることができた。「いつもと違っていい経験ができました」と笑う。
手探りの挑戦が続くが、「県や和歌山市の東京事務所の方たちにサポートしていただけるのでありがたい。南紀白浜の知名度を上げて、東京事務所があってよかったと思ってもらえるようにしたい」と決意を語った。
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東京:朝日新聞デジタル 2025-01-12 [
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