青森のリンゴ 魅力学ぶ 那覇・若狭小で出前事業
【那覇】全国一の生産量を誇る青森県のリンゴについて、味や魅力を知ってもらう出前事業が9日、若狭小学校で行われた。赤や黄色、緑など色や大きさにあわせて味も異なるリンゴを前に、同校5年の児童らは「いい匂いがする」と興味津々。講師を務めた山口九州地区青森りんごの会(中西剛三会長)の事務局で、青森県福岡情報センターの中村昌也主幹は「スーパーで見かけると思うのでいろんなリンゴを食べてね」と呼び掛けた。
沖縄県から約2千キロ離れた青森県では年間約40万トンのリンゴを生産しており、全国シェアの約6割を占める。中村主幹は、太陽に当たることで色づく赤色系だけでなく、黄色系や小ぶりな品種、果肉まで赤い品種を実際に見せながら説明した。
味覚については「甘さなら黄色の『王林』、甘酸っぱさなら赤色の『サンふじ』。『ジョナゴールド』は酸っぱいけど、加熱するとおいしい」と解説した。食べ方は、リンゴを横向きにして輪切りにすることで中心が星の形に見える「スターカット」が「皮のあたりにあるビタミンもとれるのでお勧め」と語った。
説明を聞いた後、児童らはリンゴを手にしながら品種の違いを確認。リンゴがプレゼントされると「やったー」と喜んでいた。伊波寿久佳さん(11)は「スーパーに行ったら大きさや色を見て選びたい」と話した。
中村主幹は「リンゴは一般的な赤色系の消費が多いが、黄色系もおいしいことも広まってほしい」と語った。
出前事業は2015年に当時の青森県知事が沖縄県内でPR活動を始めて以降、毎年続いているという。9日は壺屋小学校でも実施された。14日には松島小学校で行われる予定。
(嘉陽拓也)
琉球新報 2025-01-13 [
Edit / 編集]