陶芸家・宮城さんが鍛冶屋祭 鍛冶道具に感謝込め
【宜野座】シーサー陶芸家として知られる宮城秀雄さんは昨年12月7日、宜野座村松田区の工房で農機具や建築道具など、鍛冶屋が扱う品々を供養する「鍛冶屋(かんじゃ)祭」を行った=写真。
本土でも鍛冶屋の祝日とされる旧暦の11月8日に「鞴(ふいご)祭り」として行われる。当日は旧暦の11月8日を前にした土曜日で、多くの人が集い、暮らしを支える鍛冶道具に感謝した。
宮城さんの家系は戦前、松田区の開墾と呼ばれる山間部のガマで鍛冶屋を営んでいた。宮城さんの幼少期も、鍛冶屋祭で鍛治製品を買ってくれる地域の方々への恩返しとして、家族がごちそうを振る舞ったという。
宮城さんは、沖縄市美里に構えていた工房でも鍛冶屋祭を継続。故郷の宜野座村松田に移住して以来、今年で10回目の開催となった。(池辺賢児通信員)
琉球新報 2025-01-14 [
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