デマンド型「のりあいタクシー」運行開始 観音寺の山間部・五郷地区
香川県観音寺市は、山間部の大野原町五郷地区と同町中心部などを結ぶデマンド型の「のりあいタクシー」の実証運行を今月から始めた。利用者の減少が目立つ市の「のりあいバス」の一部区間を切り替えた。来年3月末までで利用状況を調べ、本格運行を検討する。
同地区を走ったのりあいバスは、バス停まで遠い住民が多いことから近年の利用者は1日1人未満に減少していた。地区には、バスの乗り入れが困難な、道幅の狭い道路もあった。
地元タクシー会社に委託するのりあいタクシーは大野原支所やスーパー前など町内4カ所を乗降地とし、そこで三豊総合病院やJR観音寺駅などに向かうのりあいバスと接続する。
6日から月~金曜の毎日、行き2便、帰り3便を運行。利用は地区住民に限り、事前に電話予約すれば、自宅前まで迎えにきてくれる。利用料は1回200円。
8日に支所と隣接する大野原いきいきセンターで出発式があり、佐伯明浩市長が「高齢者の足としてご利用いただき、将来は全市に広げていきたい」とあいさつした。
乗客の一人、平口早苗さん(85)は「自宅からバス停まで1.2キロあるので、月1回の通院はタクシーを使っていたが、往復7千円もかかっていた。のりあいタクシーは乗り換えは必要になるが、自宅前から安く利用できるので助かる」と話していた。
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香川:朝日新聞デジタル 2025-01-16 [
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