心筋梗塞で倒れた後の随想も 南原繁の足跡、東かがわで没後50年展
香川県東かがわ市出身で東大総長を務めた政治哲学者、南原繁(1889~1974)の没後50年記念展「わがふるさと」が東かがわ市歴史民俗資料館(東かがわ市引田)で開かれている。南原の古里への思いを多方面にわたる足跡とともに紹介している。
南原は大川郡相生村(現東かがわ市)生まれ。東大教授となり、太平洋戦争末期には終戦工作に尽力し、1945年から6年間、東大総長を務めた。戦後は教育改革を担い、現在の教育制度の礎を築いたのをはじめ、サンフランシスコ講和条約では全面講和を主張した。
記念展では、古里の学校での講演録や揮毫(きごう)した額などを中心に、同館と母校の三本松高校が所蔵する史料約30点を展示している。58年に引田中学校で講演中に心筋梗塞(こうそく)で倒れ、一命をとりとめた後、執筆した随想「ふるさと」の原稿などもある。会場には、亡くなる3年前の71年に三本松高でおこなった講演の音声が流れている。
市生涯学習課の小川浩功(ひろのり)学芸員は「教育改革に尽力した南原だからこそ、古里の学校とのかかわりを大切にしたのではないか」と話している。
2月24日まで、入場無料。火曜休館。2月2日午後1時半から、小川学芸員による展示解説がある。
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香川:朝日新聞デジタル 2025-01-17 [
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