コミュニティFM「奥河内ラジオ」開局へ 3月の放送開始目指す
大阪府河内長野市にコミュニティーFM局「奥河内ラジオ」が生まれる。市民株主やスポンサーの店などを募って資金を確保する。市民がパーソナリティーとなり、地域の話題や災害情報など、暮らしに役立つ内容を発信する。昨年12月に予備免許が交付され、3月からの放送開始を目指す。コミュニティーFM局は府内で7局目となる。
奥河内ラジオを立ち上げたのは瀬沢真理さん(69)。若いころからラジオが好きだった。米留学中、地域に多くのラジオ局があってメディアの役割を果たしていることを実感した。
大学卒業後に就職した広告会社でラジオ向けの番組企画などにも携わり、退職後、約35年間暮らしている河内長野市でコミュニティーFM局の開設を目指した。「地域には面白い活動をしている人や豊かな文化があるが、伝えるメディアがない。もっと多くの人に南河内の良さを知ってほしい」との思いだった。
全国のコミュニティーFM局のなかには、自治体の補助に財源を依存したため、補助がなくなると経営難で閉局を余儀なくされるところもあった。
瀬沢さんは自立した運営を図るため、山口県宇部市のコミュニティーFM局「FMきらら」の仕組みを参考にした。FMきららは2002年開局。市民株主やスポンサーの店などを募り、集めた資金で黒字を続けている。
昨年12月に奥河内ラジオの予備免許がおり、現在は本放送に向けて準備中だ。周波数は80・7メガヘルツ、出力20ワット。河内長野市、大阪狭山市、富田林市、千早赤阪村の一部で受信でき、スマホアプリでも聴けるようにする。番組を進行するパーソナリティーは20代から70代の市民16人だ。
番組では音楽を流すほか、地域で活動する市民や団体の紹介、スポーツやイベント、お店や会社、買い物情報なども発信する予定。災害情報の発信にも力を入れたいという。
瀬沢さんは「地域のコミュニケーションを活発にするインフラをつくりたい。もともと暮らしている人、新しく来た人がラジオの中で一緒に地域を盛り上げていければ」と話す。詳細や問い合わせは瀬沢さん(090・8206・4395)へ。
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大阪:朝日新聞デジタル 2025-01-17 [
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