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日本有数のクルーズ船寄港地「那覇港」15年ぶり基本計画改定へ 魅力ある「みなとまち」へ

 那覇港みなとまちづくり検討委員会が2009年に策定した「みなとまちづくりマスタープラン」の改定に向け、第1回検討委員会が12月25日、那覇市西の県男女共同参画センターてぃるるで開かれた。琉球大学地域連携推進機構の小島肇准教授が委員長を務め、沖縄県、那覇市、浦添市の担当者や商工会議所、観光協会、漁業協同組合、地域自治会など関係者が集まって議論した。委員会は基本方針や長期構想、周辺整備などについて話し合った上で年度内のマスタープラン改定を目指す。
 那覇港を取り巻く社会情勢の変化や那覇港長期構想の策定などで港湾の位置付けが変化したことを受け、約15年ぶりに改定する。那覇港のクルーズ船寄港回数は19年に全国1位の260回を記録し、コロナ禍で落ち込んだものの、本年度は145回と回復傾向にある。県クルーズ需要推計によって算出された2035年の推計値は678回で、さらなる需要拡大が見込まれる。全3回の委員会での議論を通して那覇港の魅力や課題を抽出し、関連計画や市町村と連携しながら、沖縄の歴史、文化の発信や観光の高付加価値化を目指す。
 第1回の委員会では那覇港のイメージや必要な機能について、県内在住者や県外観光客を対象に集めたアンケートや関係者へのヒアリング調査の結果が共有された。参加した委員からは「公共交通でのアクセスが不便で観光客がスムーズに回遊できていない」「イルミネーションや遊覧船の導入、拡充など魅力的なコンテンツの創出が必要」などの意見が出た。
 (普天間伊織)


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琉球新報 2025-01-17 [Edit / 編集]

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