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多度津の農業用ため池2カ所で水上ソーラー発電、スーパーに供給

 太陽光発電や不動産事業などを手がける秋山興産(香川県丸亀市)は、多度津町内の2カ所の農業用ため池に水上ソーラー発電所をつくり、発電を始めた。電力はスーパーマーケットを運営するハローズ(本社・広島県福山市)の四国内の11店舗に供給する。
 太陽光発電は、発電事業者が国の固定価格買い取り制度を利用して大手電力会社に売電するケースが一般的だが、今回は電力を使う企業に直接売る「コーポレートPPA」というしくみだ。同社によると、四国ではまだ珍しいという。
 固定価格が低下傾向にあるため、「コーポレートPPA」は発電事業者にとって収益性が高く、電力を使う側も大手電力から買うより安いため、双方にメリットがあるという。
 発電所があるのは買地池(かいちいけ)と菰池(こもいけ)で、出力は1989キロワットと806キロワットの計2795キロワット。合計の年間発電量は338万キロワット時で、一般家庭約730世帯分の消費量にあたる。12月に発電を始めた。
 秋山興産は、この2カ所以外に、県内11カ所の宅地で計約1万4700キロワットの陸上ソーラー発電所を運営している。一般家庭約3200世帯が消費する量の再生可能エネルギーを発電し、四国電力に売電している。
 ため池でのソーラー発電は、ソーラーパネルの温度が上がりにくいため、発電効率が高いとされる。また、すでにあるため池を利用するため、造成費用がかからないというメリットもある。
 県内では四国電力が3カ所のため池で計2940キロワットの水上ソーラー発電所を営業運転している。

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香川:朝日新聞デジタル 2025-01-20 [Edit / 編集]

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