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NYTも注目のビル 吹き抜けと一体の図書館は「まちなかリビング」

 この建物の、どこからどこまでが図書館? 初めて訪れたら戸惑うだろう。吹き抜けと一体になった伸びやかな空間は、「静かに本を読む場所」という旧来のイメージを覆す。
 富山市立図書館の本館は、世界的建築家、隈研吾さんが設計した「TOYAMAキラリ」(同市西町)の中にある。中心市街地に立つ再開発ビルで、市のガラス美術館、銀行やカフェも入居する複合施設だ。
図書館とガラス美術館が同居する建物は、内部を斜めに貫く吹き抜けが特徴だ=2024年1月15日、富山市西町、佐藤美千代撮影 米紙ニューヨーク・タイムズは1月、「2025年に行くべき52カ所」の一つに富山市を選定。吹き抜けが特徴的な、キラリの内観も紹介した。その影響か、最近、建物内外でカメラを構える旅行者の姿が、いつにも増して目立つ。
 ダイナミックな吹き抜けは、建物の2階から6階を斜めに横切っている。周りには、県産の杉の板(ルーバー)が巡らされ、天に向かって渦を巻く木立のようだ。
 吹き抜けと、3~5階の図書フロアの間には壁がない。エスカレーターで昇り降りすれば、整然と並ぶ書架や閲覧席、その先の窓まで見渡せる。図書館の利用者は、ビル内を往来する人のざわめきや気配を感じながら、本を探し、読書を楽しんでいる。
3~5階の図書館フロアは、吹き抜けから見渡すことができる=2024年1月15日、富山市西町、佐藤美千代撮影 「蘇(よみがえ)りつつある…
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富山:朝日新聞デジタル 2025-01-20 [Edit / 編集]

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