日野町が公共ライドシェア運行の実証実験を開始 滋賀県内で初
観光客や車のない町民の休日の移動手段を確保するため、滋賀県日野町は18日から、町公共ライドシェア(自家用有償旅客運送)の実証実験を始めた。タクシー会社に運行を委託し、インターネットや電話で事前予約した人を目的地まで運ぶ。公共ライドシェアの運行は県内で初めてという。
公共ライドシェアは、バスやタクシー事業者のサービス提供が困難な「交通空白地域」で、自治体やNPO法人などが主体となり、住民らが外出するための移動手段を確保する取り組み。
日野町では、バス路線の運行本数が少ない上、タクシーの利用者が少ないため優先配車されずに予約を取るのが困難な状況という。町は平日について、利用者が少ない三つのバス路線沿いの3地域で、人工知能(AI)を活用して配車・ルート選定する乗り合い公共交通「チョイソコひの」を本格運行・実証実験運行している。しかし、休日は運行しておらず、住民や観光目的で来た人たちの移動手段の確保が課題になっていた。
公共ライドシェアの運行管理などは近江タクシーに委託する。今年度はチョイソコひのの車両(3人乗り)を使い、3月9日までの土日祝日の午前8時から午後5時まで運行する。乗客はチョイソコひのの停留所(214カ所)や観光地などの臨時停留所(18カ所)で乗降できる。料金は1乗車あたり1千円(小学生のみの場合や障害者、障害者の介助者は半額)。インターネット(
https://hinotown.aisin-choisoko.com=24時間対応)や電話(050・2018・8539=平日午前8時~午後4時半、チョイソコひのの会員のみ)で予約する。新年度以降も早い時期に実証実験を再開させ、よりよい運用を目指していくという。
近江鉄道日野駅であった出発式で、堀江和博町長は一人暮らしの高齢者などが増える中、休日の公共交通へのニーズは高まっているとし「住民や観光客に使ってもらえるようなシステムを引き続き考えていきたい」と話した。
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滋賀:朝日新聞デジタル 2025-01-21 [
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