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「顔も見たくない」ライバル3人 星稜・金沢・遊学館 石川県の高校野球をけん引した名将が、当時のエピソード、そして未来を語り合う

長年にわたって石川県の高校野球をリードしてきた3人の元監督がステージに上がり、当時の思い、そして未来を語り合うイベントが、19日開かれました。山本雅弘さん(元遊学館)「(今回のイベント参加について)全国に知れ渡っていて、仲間から、おい大丈夫かというような声もありました」かほく市で開かれたプレミアム座談会「明日への架け橋」に登壇したのは、元星稜監督の山下智茂さん、元遊学館監督の山本雅弘さん、そして金沢と鵬学園で監督を務めた浅井純哉さんの3人です。ライバルとして、常に甲子園出場を争ってきた石川県高校野球の名将たち。当時の関係性について浅井さんが口火を切ります。浅井純哉さん(元金沢・鵬学園)「あいさつぐらいしかしたことないので、直接こうやってしゃべるということがなく、というのも、やっていた以上は性格もあまり知られたくないなというのもあって、そういうしゃべる機会がなかったですね」そして星稜中学の監督から2001年に遊学館監督に転身した山本さん、星稜高校の山下さんと別の道を進むことになりましたが…山本さん「その時の高校の野球を見ていたら、あ、これはイケるなと思いました。正直、あのー、生意気で申し訳ございません。バッティング、打つことに関しての指導には自信を持っていましたので、これがどう高校で生かされるかなということを試したい気持ちもありました」同じ学園の後輩から突然、挑戦を受ける形になった山下さんも、当時のつらかった思い、そしてこの日の心境の変化を語ります。山下智茂さん(元星稜)「山本さんの顔を見るのが嫌なんです。負けてばっかりですから」「久しぶりに会った時に、ああ、久しぶりだな、元気だな、なんかこの、恋人に会うような感じで、本当にね、うれしさがわき上がってきましたね」会場に集まった、およそ350人の観客は、当事者の口から聞ける貴重な話にわいていました。浅井さん「全国で野球の指導者が集まって会議をする2月会というのがあると聞きまして」「打席の位置を3センチずらすとか、バットの握り方の強弱を上の手を緩めたり強めたり」「ゴロの捕り方のグラブの形じゃなくて右手の形がどうだとか、そこまで考えているんだということを知って、それから毎年行くことになるんですけど」山本さん「リュックサックです。これは私が言ってそのあと製品になりました」「これは何でいいかというと、横に担ぐとどうしても肩に負担がかかったりとか、バランスが悪くなるということで、リュックサックが一番いいなということで、メーカーに言ってお願いしたんですけど」止まらない監督当時のエピソード。そして名将たちは、それぞれの言葉で今の指導者や球児たちにエールを送りました。山下さん「俺は失敗ばっかりだった、人生失敗ばっかりだった。しかし人生は敗者復活戦なんだ、絶対に負けたときに悔しさを出せ、いいか、2アウト満塁、逆転サヨナラ満塁ホームランを打ってこい」浅井さん「今やっていることが全て正解かといったら、10年後にはきっと間違ったことはたくさん出てくるし、そう考えれば、今としていけばベストだろうと、常に考えていることが大事」山本さん「勝ち負けをあまり意識すると、試合に出られない子どもが野球から離れていくような、そういう傾向があります。長く野球が、みんなが好きになるような、そういう雰囲気を作っていただけたらありがたいな、という感じがします」

HAB北陸朝日放送 2025-01-20 [Edit / 編集]

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