「かまくら障害者支援アプリ」配信始まる 必要な情報、スムーズに
【神奈川】鎌倉市が「かまくら障害者支援アプリ」の配信を始めた。障害のある人やその家族が必要な情報にスムーズにアクセスできるだけでなく、事業所の作業を省力化できるなどの利点があるという。
市によると、障害者手帳には、身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種があり、等級も様々。市が紙で出す「手引」は69ページもあり、情報を探し出すのが大変だったという。
アプリでは、等級などの必要情報を入れると、自分に役立つ情報が載っている市のサイトや手引のPDFファイルの該当ページを簡単に開くことができる。
支援者も登録でき、支援者に向けた説明会の開催情報などを、通知で受け取ることができる。
事業者側にもメリットはある。施設に空きがない状態でも、入居などの問い合わせがあればその都度断る必要があったが、アプリに空き情報を登録すれば、利用者が端末上で確認できる。
また、手帳の有効期限を利用者に知らせる機能もあり、更新漏れを防ぐことができる。
市や事業所の職員もアプリを使えば、人事異動で他部署から来ても、問い合わせに迅速に対応できる。
利用は無料。導入経費は550万円(国が半額補助)で、年間維持費は約130万円を見込む。同様のアプリは茅ケ崎市や横浜市なども導入しているが、全国的にはまだ少ないという。
鎌倉市内では、障害者手帳を持つ人が約7500人いるとみられる。担当者は「一人でも多くの人にアプリを使ってもらい、利便性を感じてもらえたら」と話している。
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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-01-30 [
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