子育て支援チーム設置など再発防止策 海老名市が子3人死亡事件受け
神奈川県海老名市の住宅で小中学生3人が殺害された事件を受け、市教育委員会は30日、「子育て支援チーム」の設置など、再発防止策を発表した。殺人容疑で逮捕された母親は「子育てに悩んでいた」と警察に供述しており、伊藤文康教育長は「悩みを抱える保護者や家庭を支援したい」と述べた。
市教委によると、子育て支援チームは教育長直属で、市教育部のほか学校相談員(臨床心理士)やスクールソーシャルワーカー(SSW)などで構成。2週に1度ほど集まって保護者からの相談内容を報告、検討し、緊急性を踏まえて教育長が対応を判断する。また、相談員(現在10人)、SSW(現在2人)を各1人増員する。
子どもと保護者が一時的に距離を置くことが効果的な場合は、学童保育クラブでの児童一時預かりも実施する。市内のクラブのうち協力可能な4カ所で、市教委が相談を受けた希望者を対象に、まずは3月末まで試行し、新年度から本格運用する予定。
このほか、相談窓口を一覧にした「子育て相談リーフレット」を作成し、市内の保護者に周知していくという。
事件後、市教委には複数の保護者から「自分も子育てが不安だ」との相談が寄せられたという。
伊藤教育長は「できるだけ早く対応するため、今やれる支援から進めていく」と話した。
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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-01-31 [
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