書家の金澤翔子さんが揮毫 厚木が市制70周年で記念式典
神奈川県厚木市が1日に市制70周年を迎え、同市恩名1丁目の市文化会館で記念式典が開かれた。市民や近隣の首長、友好都市の関係者らが出席。映像で厚木の移り変わりを振り返り、書家の金澤翔子さん(39)が「飛翔(ひしょう)」と揮毫(きごう)して、記念日を祝った。
山口貴裕市長は式辞で、「厚木は県下13番目の市として産声をあげ、県央の近代都市として大きく成長した。(これからも)全国、全世界から憧れを抱かれるまちづくりの実現に向け、勇往邁進(ゆうおうまいしん)していく」と述べた。バンド「TUBE」のボーカル、前田亘輝さんら市ゆかりの人からのメッセージ映像も流された。
席上揮毫した金澤さんは東京都出身。ダウン症があり、5歳の時に母・泰子さんの指導で書を始め、世界的に活躍している。これまでも厚木市に作品を寄贈するなど、交流があった。揮毫を終えた後、マイケル・ジャクソンの曲に合わせてダンスも披露した。このほか、市内の功労者らへの表彰や厚木中学吹奏楽部の演奏もあった。
厚木市は1955年2月1日に、厚木町、南毛利村、睦合村、小鮎村、玉川村の1町4村が合併して誕生。翌年までに相川村、依知村、荻野村が編入して現在の市域となった。「あつぎ」の由来は、相模川を利用した木材の集散地を指した「あつめ木」が変化したなどの説がある。
市誕生時に約3万1千人だった人口は、現在約22万4千人に増加。五つの大学が立地し、約9400の事業所で約15万人が働く。豊かな自然と温泉などに恵まれる一方、東名高速道や圏央道など道路網が充実し、県内屈指の物流拠点でもある。
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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-02-02 [
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