松戸の介護福祉士・中島さん全国大会へ 「あなたの介護、不安」転機
全国の福祉の現場で活躍する若手を対象とした「社会福祉ヒーローズ」賞(全国社会福祉法人経営者協議会主催)を千葉県松戸市の介護福祉士が受賞し、全国大会に挑むことになった。
7人のファイナリストの1人に選ばれたのは、同市の施設で訪問介護を担当する中島友美さん(40)。高齢者らとの対話を重視し、本人の動きに合わせた介護技術が評価された。
流山市の専門学校でヘルパーの資格を取得。その後、施設内での勤務を経て、訪問介護に移った。
訪問介護を始めた30歳の頃だった。利用者に「あなたに介護をされるのは不安だ」と言われた。「すごくショックだった」。だが、それが転機になった。
先輩のケアを横で見て学んだ。「いまの動き、痛かった? 怖くない?」と声をかけながら、手のひらを添えて相手の動きを感じて対応する技術を教わった。
「しっかりと声をかけ、大切にされている、という安心感を持ってもらえることが大切だと痛感した」
以来、仕事の合間に同僚と練習を重ね、地元の介護フェアに講師として呼ばれるまでに成長した。
「利用者の会話や表情、手のひらから感じる動き。その人に適したケアは、利用者が教えてくれる」がモットーになった。
全国大会は19日に都内で開かれる。これまでの経験などを発表してアピールするつもりだ。
「これまで仲間と取り組んできた介護技術を、さらに広げるきっかけにしたい」と意気込んでいる。
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千葉:朝日新聞デジタル 2025-02-13 [
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