無効な技能講習「修了証」を発行 数万円で販売か 会社を刑事告発
建設や製造などの現場で危険・有害業務に従事する際に必要な「技能講習修了証」について、無効な修了証が発行されていたとして、千葉労働局が注意と回収を呼びかけている。
発行していたのは、千葉県木更津市の金属加工会社で、同局が12日、発表した。有印私文書偽造の疑いで、県警に刑事告発したという。同局によると、通信アプリを通じて1枚あたり数万円で主に外国人に売っていたとみられ、少なくとも200枚以上発行していたという。
フォークリフトの運転やガス溶接などは、労働局長に登録されている登録教習機関で行う技能講習を修了した人でなければ従事することができない。同局によると、同社は登録教習機関ではなく、技能講習を行った実態もないが、無効な修了証などを10種類発行していたという。無効の発行物には「修了証」ではなく、「終了証明書」と記載されている場合がほとんどだという。
柏労働基準監督署管内の会社から情報提供があり、判明したという。
同局の担当者は「法律、制度の信用を著しく失墜させるもの。回収に協力してほしい」と話している。
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千葉:朝日新聞デジタル 2025-02-15 [
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