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父を追い詰めた障害者施設の「入所待ち」問題 次男の首を絞めるまで

 千葉県長生村で昨夏、重い知的障害がある次男(当時44)を殺害したとして、父親(78)が殺人罪で起訴される事件が起きた。
 父親は母親と2人で次男の世話をするのは「限界だ」として、障害者施設への入所を希望していたが、かなわずにいた。SOSはなぜ届かなかったのか。父親の初公判は17日、千葉地裁で開かれる。
 一家は事件の約1カ月前に神奈川県小田原市から引っ越してきたばかりだった。神奈川県の検証チームがまとめた中間報告書によると、次男は多動性障害(注意欠如多動症)を伴う重度の知的障害があり、養護学校を卒業後の1998年から県立障害者施設「中井やまゆり園」(同県中井町)の一時利用を始めた。
 2006年に日帰りで園を利用した際に、職員が次男の首に絞められた痕があるのを見つけた。父親は「本人が眠らない日が続き、ついやってしまった」と釈明した。
「精神的に持たない」と入所を希望したが 19年になると、父親は「そ…
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千葉:朝日新聞デジタル 2025-02-16 [Edit / 編集]

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