太陽光温水器に隠された覚醒剤 成田空港で過去最多押収、その舞台裏
成田空港(千葉県成田市)で昨年7月、航空貨物で国内最多となる覚醒剤約190キロが密輸された。東京税関成田税関支署と千葉県警は同9月に男を逮捕し、密輸から約7カ月の鑑定などの捜査を経て今年2月に発表した。「長期戦」となった捜査の端緒は、税関職員の直感と麻薬探知犬の鼻だった。
押収された覚醒剤は末端価格で約125億4千万円相当で、薬物乱用者の通常使用量で約633万回分にあたる。これまでの最多は、2023年9月にメキシコから成田へ密輸された約113キロだった。
貨物はありふれた製品 問題の貨物は昨年7月14日、成田空港に到着した。同29日に輸入申告があり、2日間にわたって税関検査が行われた。中身は「太陽熱温水器」だった。建物の屋根などに設置し、太陽の熱で水を温める装置で、世界で一般に販売されているものだ。
だが、職員は不審に感じた、という。
重量のある貨物は通常、料金…
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千葉:朝日新聞デジタル 2025-02-17 [
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