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四国の遍路道、1万人が歩いて点検 4県で「一斉ウォーク」

 四国霊場八十八カ所の遍路道を歩いて点検する「一日一斉おもてなし遍路道ウォーク」が23日、四国4県であった。10回目の今年は、過去最多の約1万人が参加したとみられる。
 四国遍路の魅力を多くの人に知ってもらい、世界遺産登録につなげ、文化を継承することが目的。四国4県で約1200キロの遍路道を10キロほどの区間に分けて、参加者が歩いた。今回は1万240人が応募し、参加者はおそろいのタオルマフラーを首に巻き、危険箇所や道案内、休憩場所、トイレの状況などを点検した。途中の接待所では、参加者に飲食物などが振る舞われた。
 香川県ではこの日、高松市牟礼町の八栗ケーブル登山口駅前で出発式があり、池田豊人知事や大西秀人市長ら約400人が集まった。参加者はぜんざいのお接待を受け、アイドルグループSTU48の兵頭葵さん(愛媛県出身)の発声に合わせてかけ声を上げ、出発。晴天にも恵まれ、85番札所の八栗寺を経て、86番志度寺まで約9キロを歩いた。
 兵頭さんは「初めて遍路道を歩きましたが、香川の歴史を感じ、お接待にはさすが四国、と思いました。四国観光大使として、これからも世界遺産登録に向けて盛り上げていきたい」と話していた。参加者の一人で同市で遍路宿を経営する小川加代子さん(81)は「山の中の道が素晴らしかった。外国人など宿泊者にも遍路道の魅力を伝えたい」と話した。
 主催するNPO法人遍路とおもてなしのネットワークの半井真司理事長は「四国を一周する遍路道が1万人でつながり、参加者の心が一つになった。今年は4県の知事と県庁所在市の市長も参加してくれた。世界遺産登録にも大きな後押しになると思う」と喜んだ。

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徳島:朝日新聞デジタル 2025-02-24 [Edit / 編集]

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