「ぞうれっしゃ」歌える幸せ 藍住で3月20日、7年ぶりコンサート
実話に基づく絵本を題材にした合唱曲「ぞうれっしゃがやってきた」のコンサートが3月20日、徳島県の藍住町総合文化ホールで開かれる。子どもから大人まで約120人が歌声を響かせる。
太平洋戦争時、全国で動物園の動物が殺処分される中、名古屋市の東山動物園では園長らの尽力で2頭の象が生き延びた。戦後、この象を見るために全国から子どもたちが臨時列車でやってきた実話を題材にした絵本が出版され、それが合唱曲に構成されている。
県内を中心に活動する声楽家の大田黒啓子さんが「徳島の子どもたちにも知ってほしい」と教え子らと2013年からコンサートを開いてきた。コロナ禍で中止となっていたが、7年ぶりに披露することになった。
同町のあいあい保育園、認可保育園おひさまの5歳児や、県内の合唱団のメンバーら約120人が、昨秋ごろから練習を重ねてきた。バリトンの中山知彦さん、ソプラノの石川真子さんら地元出身の声楽家たちも出演する。大田黒さんは「ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、世界中で紛争が絶えない。元気に歌を歌えることがどれほど幸せなことかを感じてもらえれば」と話す。
午後2時開演。2部構成で、第1部は「となりのトトロメドレー」や「美女と野獣」などを披露する。入場料は高校生以上1500円、中学生以下1千円。チケットは同ホール(088・637・3344)と、黒崎楽器本店(088・653・6614)で販売している。問い合わせは「ぞうれっしゃがやってきた」コンサート実行委員会事務局(090・1176・7363、メールzou_tokushima@yahoo.co.jp)。
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徳島:朝日新聞デジタル 2025-02-26 [
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