助手席シートベルト全国最下位 一般道は2年連続、高速道もワースト
徳島県警と一般社団法人日本自動車連盟(JAF)徳島支部が2024年、合同で実施した車のシートベルトの着用率調査で、県内は一般道での助手席のシートベルトの着用率が、全国の都道府県で2年連続ワースト1位だったことが分かった。高速道の助手席の着用率も、全国ワースト1位だった。
県警交通企画課によると、調査は昨年10月7日~11月8日、県内の国道10カ所と県道5カ所、徳島インターチェンジ(IC)と鳴門ICの高速道2カ所で目視によって実施した。
一般道では助手席が393人中、30人が着用しておらず、着用率は92.4%。全国平均(96.8%)と比べて4.4ポイントも低かった。
高速道の助手席は159人中、9人が非着用で、着用率は94.3%。全国平均(98.8%)より4.5ポイントも低い。高速道の運転席の着用率(98.7%)も、全国ワースト3位となっている。
同課によると、県内で昨年に車に乗車中の事故で死亡した21人のうち、13人がシートベルトを着用していなかった。そのうち10人は、シートベルトをしていれば命を落とさなかった可能性があると分析している。
同課の担当者は「シートベルトを着けないことの危険性を周知しきれていないのではないか」とし、「街頭での交通指導取り締まり、広報啓発活動、交通安全教育の推進などに地道に取り組んでいきたい」と話している。
24年に県内で交通事故で死亡した人は、前年よりも5人多い33人。人口10万人あたりでは4.75人となり、2年連続で全国の都道府県でワースト1位になっている。
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徳島:朝日新聞デジタル 2025-03-01 [
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