屋久島や知床、西表島… 世界自然遺産への立ち入り制限、模索が続く
ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界自然遺産に登録された沖縄県竹富町の西表島で3月、一部の名所について、観光客の立ち入り制限が始まった。別の登録地域では、制限を見直す動きもある。貴重な生物や生態系を守りつつ、観光などの地域経済をどう発展させるか、模索が続く。
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島・沖縄両県)は2021年7月、世界自然遺産となった。うち西表島は、ユネスコの世界遺産委員会からオーバーツーリズム(観光公害)対策の強化を求められたため、特に自然環境を保全する必要がある5カ所で、1日の立ち入り人数を30~200人にした。
たとえば、観光客の人気が高く、1日350人が押し寄せたこともあるという「ピナイサーラの滝(ヒナイ川)」は200人、「サンガラの滝(西田川)」は100人、「テドウ山」は30人を上限とした。
沖縄県・西表島で人気の「ピナイサーラの滝」=2021年5月4日、吉本美奈子撮影 町や環境省、地元関係者などと対策を検討してきた西表財団の徳岡春美・前事務局長は「大型連休の繁忙期も上限を超えず、大きな混乱なくスタートを切れた。見つかった課題は観光客やガイドの理解を得ながら解決していきたい」と話す。
1993年12月に日本で初…
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青森:朝日新聞デジタル 2025-07-14 [
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