警官自死訴訟、控訴審を前に新証言者 遺族側「県警の隠蔽は確定的」
青森県警の警部だった男性(当時55)が2016年に自ら命を絶ったのは職場でのパワーハラスメントや長時間勤務が原因だとして、妻が地方公務員災害補償基金を相手取り、「公務が原因ではない」とした認定を公務災害とするよう求めた訴訟の控訴審を前に、男性の妻らが11日、青森市内で会見を開き、上司による男性へのパワハラを見聞きした新たな証言者が見つかったと明らかにした。
「死にたくない」自死した警官の無念、「労災」求め妻は立ち上がった 地方公務員災害補償基金は取材に対し、「係争中のため、コメントは差し控えさせていただきます」とした。
3月の一審・青森地裁判決では、上司のパワハラや長時間勤務について、「(男性の)主観的な受け止めとしては相当程度の精神的負荷につながった」と認定した。一方で、「精神的負荷は、うつ病を発症したことにより過剰な反応をするようになったことが相当程度影響している」として、「(男性に)強度の業務負荷を与える事象があったとは認められない」と判断。原告側の請求を棄却し、公務災害の認定を求めた訴えも却下した。
妻は原告側の請求を棄却した一審判決を不服として、3月に仙台高裁に控訴している。控訴審の第1回口頭弁論は9月8日。
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青森:朝日新聞デジタル 2025-07-16 [
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