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昨夏の悔しさ胸に磨いた右腕、13奪三振も及ばず 浜田・山田玲投手

(16日、第107回全国高校野球選手権島根大会3回戦 大社3―2浜田)
 島根県内屈指の右腕と評価が高い浜田のエース、山田玲投手(3年)は、延長十回タイブレークの末に2―3で大社に惜敗した後、涙が止まらなかった。「自分の時間を割いて熱心に指導してくれた指導者に恩返しできない。ベンチに入っていない3年生のために甲子園に行くと決めていた。申し訳ない気持ちでいっぱいだった」
 昨夏の島根大会準々決勝。一回途中から救援で登板したが、12安打を打たれ、石見智翠館に8回コールド負け。投球フォームを見直し、変化球の球種を増やすなどしてきた。
 この日の大社戦が今大会初登板。直球に自信がある。「バックを信じて真っすぐを投げよう」と思い、マウンドにあがった。七回に内野守備の乱れで2点を失ったが、九回までに13個の三振を奪った。
 無死一、二塁から始まるタイブレークの延長十回。変化球が抜けて暴投になり、進塁を許した後、スクイズを決められた。「ピンチになったら、ギアを上げられるようにならないといけない。スクイズを真っすぐで押し切ることができなかった」と悔やんだ。
 大学で野球を続ける。「そこで結果を残さないとプロに行けない。練習を積み重ねていきたい」。その目に、もう涙はなかった。

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島根:朝日新聞デジタル 2025-07-17 [Edit / 編集]

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