こどもホスピス「知ってほしい」 利用した子どもが「お祭り」手伝う
横浜市金沢区の横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」で7日、寄付などで運営を支援する企業がブースを出して「秋のうみそら祭り」が開かれた。地域の子どもらを含む約320人が訪れ、ハワイアンレイ作りやアイスアリーナから運んだ氷での雪遊び、水鉄砲を使った射的などを楽しんだ。
「うみそら」は、重い病気や障害のある子どもとそのきょうだい、両親らがさまざまな体験や遊びを楽しめる「第2のおうち」のような場所。普段、利用者以外は建物内の施設を使えないが、地域への情報発信や交流にも力を入れ、お祭りなどの際は近隣の人を積極的に受け入れる。
この日は初めて、利用者の子どもにボランティアで手伝わないかと声をかけたという。
3年前に急性骨髄性白血病と診断された神奈川県寒川町の小学5年生、高田悠平さん(11)は退院後、双子の弟たちや両親と何度も訪れてきた。この日は金魚すくいのような「ボールすくい」を手伝い、ボールを袋に入れたり、すくう器具を手渡したりしていた。
高田さんは「小さい子やいろんな人が喜んでくれて楽しかった。うみそらを、たくさんの人が知ってくれるのはうれしい」と話した。
事務局の杉山真紀さんは「企業の人たちが寄付に加えて催しにも関わってくださると、活動の幅が広がるのでありがたい。楽しいイベントを通して利用者以外の人にも存在を知ってもらえて良かった」と語った。
毎月第2、第4水曜日には施設の見学会も開く。詳しくは公式ホームページ(
https://childrenshospice.yokohama/)から。
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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-09-08 [
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