多文化共生へ、国籍超え防犯パトロール 富里「外国人安全対策会議」
千葉県内でも外国人の人口が増え、昨年12月末時点で20万人を超えた。そんな中、住民の外国籍比率が県内トップの富里市は、多文化共生の推進を目的とした「外国人安全対策会議」を設置した。文化の違いからトラブルも起きているが、会議は、外国人自身も中心となり、警察や県と協力しながら、共に課題解決に取り組む狙いがある。
市によると、こうした組織は、県内では例がないという。
14日夕、富里市日吉台地区。外国籍の留学生と技能実習生、市民ら計約70人が「外国人合同防犯パトロール」を行った。
買い物客らに、県と県警が作成した防犯ハンドブックなどを配布。ネパールから約1年前に来日し、日本語学校「成田国際学院」に通うタマン・アニサさん(20)は「みんなで取り組む良い試み」と、様々な人が連携する活動に意欲を示した。
富里は、成田空港のある成田市に隣接していることもあり、外国籍比率が県内自治体でトップ。10月末現在で4199人おり、市人口の8.4%を占める。国籍別ではフィリピン、スリランカ、ベトナムの順に多い。
共生社会の実現に取り組む市は、市役所に外国人相談窓口を設置し、30言語に対応できる翻訳機を導入するなどしてきた。それでも外国人住民の増加に伴い、生活ルールやマナーを巡るトラブルが目立つ。成田署生活安全課によると、警察への通報も増えているという。そうした中、同会議がパトロールを初めて実施した。
市民活動推進課によると、会議は市と成田署、県成田土木事務所の3者で10月15日に設置。外国人を交えながら、情報共有をはかり、広報啓発活動などで協力していく。
14日のパトロールには多くの日本人も参加した。五十嵐博文市長は「多文化共生社会の実現には、外国人市民と日本人市民が互いの文化を理解、尊重することが必要」と話した。(小林誠一)
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千葉:朝日新聞デジタル 2024-11-18 [
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