全国でもここだけ? 青森の神社に「ねぶた提灯」がお目見え
青森市の広田神社境内にある金生(かねうみ)稲荷神社に、第7代ねぶた名人の竹浪比呂央さんが制作した「ねぶた提灯(ちょうちん)」がお目見えした。ねぶたの技法で作られた神社の提灯は珍しいといい、同神社は「全国でも初めてではないか」と話している。
金生稲荷神社は「金を生む稲荷様」として話題になり、参拝者が急増しているが、参道の破損が進んでいたため石畳の改修工事を行うことになった。これに合わせ、参道の入り口にも新たにねぶた提灯を設置した。
16日には完成を祝う「竣功(しゅんこう)祭」があり、竹浪さんら関係者が出席。新しくなった参道と提灯が披露され、神事が執り行われた。
提灯は参道を挟む2体で、全長約80センチ。緑と青の唐獅子を立体的に表現している。鳥居の朱色や、春に咲くサクラの花とのバランスを考えた色合いにしたという。夜間には明かりがともり、暗闇に美しく浮かび上がる。
風雨や雪にさらされる場所にあるため、水に流されない塗料を使い、紙も通常のねぶたとは違う強い素材のものを選ぶなど、今回のために工夫を重ねたという。
竹浪さんは「神社の雰囲気に合うデザインにしようと考えた。こうした新しい形で青森の文化を発信できることは大変ありがたい」と話した。(伊藤唯行)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
青森:朝日新聞デジタル 2024-11-23 [
Edit / 編集]