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金田一やスケキヨが大集合 横溝正史の疎開先で恒例の仮装イベント

 推理小説界の巨匠・横溝正史ゆかりの岡山県倉敷市真備町で23日、恒例の仮装イベント「1000人の金田一耕助」が催された。14回目の今回は122人が参加。金田一をはじめ横溝作品の個性際立つ登場人物になりきり、晩秋の真備での散策を楽しんだ。
 真備町は横溝が戦中戦後の3年半暮らした疎開先として知られ、ファンからは「聖地」と呼ばれる。参加者は北は北海道、南は長崎県からと全国に及び、県外勢は92人。常連にまじり、初参加が45人いた。
 金田一やスケキヨ、復員兵ら、我こそ一番という姿が列をなした。それを迎えるのが地元住民が道中で披露する寸劇。金田一が誕生した「本陣殺人事件」の舞台となった川辺地区、横溝の疎開宅がある岡田地区では、一行を迎えると「三本指の男」など個性的なキャラが名演。参加者から拍手がわいた。
 今年は横溝の孫の野本温(おん)さん(53)がサプライズ参加。真備は初訪問といい、「世代を超えた方々が祖父の作品を読んでここに来ていることを知り、感無量。祖父の作品づくりのバックグラウンドだとわかった」と感慨深げだった。(小沢邦男)

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岡山:朝日新聞デジタル 2024-11-24 [Edit / 編集]

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