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動かぬ証拠 正確にとれ 全警察官対象の現場鑑識競技会 岡山

 初動捜査の鑑識技術を高めようと、岡山県警は、岡山市北区の県警察学校で現場鑑識競技会を開いた。全22署から3人1組で参加し、証拠採取の正確性や手際の良さなどを競った。
 競技会は14日に開かれ、15回目。今回から、参加できる対象を交番勤務などの若手だけでなく全警察官に拡大した。鑑識課の池田憲治次長は「公判で客観証拠がより重要視されるようになり、すべての警察官のスキルアップを図りたい」と説明する。参加者の平均年齢は32.6歳だった。
 競技会は傷害事件の現場を想定して実施。郊外にあるスポーツ公園の駐車場で、男性会社員がベンチでジュースを飲んでいた男と目が合って因縁を付けられ、殴られた事件という想定だ。
 制限時間は40分。参加者は分担しながら、証拠の保存や被害者の聴取、警察犬の手配などを進めた。転写シートで地面の足跡をとり、ベンチに残っていた缶などから指紋や唾液(だえき)も採取していた。
 参加者の一人で、岡山中央署刑事1課で鑑識係を務める影山由美子巡査部長は「限られた時間ですべてを行うのは非常に難しかったが、逃走した犯人につながる資料をきちんと収集することで、公判にも耐えられるような措置をしていくよう心がけた」と話した。(北村浩貴)

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岡山:朝日新聞デジタル 2024-11-26 [Edit / 編集]

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