来年6月までに分解点検を完了へ 廃液漏れで原燃社長「甘かった」
日本原燃のウラン濃縮工場(青森県六ケ所村)で7月、低レベル放射性物質を含む廃液が漏れていた問題で、同社の増田尚宏社長は28日の定例会見で「対応が甘かった」と述べ、今後約100カ所ある同様の設備の分解点検を2025年6月までに完了させる方針を示した。
廃液漏れは、低レベルの放射性廃液を処理する沈殿槽につながる配管の手動弁で起きた。同社は10月、この弁を1991年に設置して以来、30年以上交換していなかったと明らかにしていた。
弁のメーカーが推奨する交換周期は10年だったが、18年に行った調査で問題がなかったことから「速やかに分解点検を行わなくても設備に問題はない」と判断したという。
増田社長はこの日の会見で、「30年以上にわたって、その状態を維持し続けていると考えるのは甘かった。(この事案を)教訓として反省し、今後、保全計画に反映していきたい」と述べた。
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青森:朝日新聞デジタル 2024-11-29 [
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