おわら踊りに横浜の大学生が挑む 「わっかフェス」向け保存会が指南
「風の盆」で知られる富山市八尾町のおわら踊りに、横浜国立大の和楽器サークルの学生が挑戦している。郷土や伝統芸能の魅力を発信しようと来年3月、同市で開かれる催し「わっかフェス」(三菱商事、朝日新聞社主催)での発表を目指し、本場を訪ねて踊りを教わった。
わっかフェスは、後継者不足などの課題に直面する伝統芸能の担い手と、大都市圏の若者、アーティストが力を合わせ、一つの舞台をつくるイベント。昨年から2年続けて秋田市で開かれた。北陸初開催の来年は、富山県民謡越中八尾おわら保存会(富山市)、横浜国立大の和楽器サークル「みんけん(民謡研究会合唱団)」などのほか、ゲストとして石川県輪島市の御陣乗太鼓が出演を予定する。
今月15日、みんけんのメンバー10人が、保存会との顔合わせと練習のため、八尾公民館を訪れた。普段のサークル活動は、しの笛や和太鼓が中心だ。卒業した先輩はおわらを踊っていたものの、コロナ禍で引き継ぐことができず、資料映像を見て予習したという。
保存会側は、渉外部長の橘賢美(けんび)さんらが参加。唄と三味線、胡弓(こきゅう)の地方(じかた)と豊年踊りを、学生の前で演じて見せた。稲刈りなど農作業を表す所作の意味を説明した後、男女別のグループや1対1に分かれ、手ほどきした。
「ひざはくっつけて」「まっすぐ腰を落として、目線は指の先」などと助言を受けながら、学生たちは真剣な面持ちで体を動かした。
みんけん代表の藤原彩乃さん(2年)は、「実際に教わることで、細かい足の動きなど動画でわからない点が確認できました。大きな舞台、いい機会をいただいたので頑張りたい」と話した。
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富山:朝日新聞デジタル 2024-12-18 [
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