まちのほとり座 HAPPYEND 近未来の闇 失踪する２人
まちのほとり座 移民排斥運動/反政府デモ/巨大地震……暗澹（あんたん）たる空気が立ちこめるX年の日本、とある高校でAIによる監視システムが導入される。同意なく始まった監視に対し、ある者は疑問を抱き、大多数はそういうものだと受け入れる。そんな中、街中で偶然デモを目撃し漠然とした何かに突き動かされるコウと今を摑（つか）もうとするユウタは衝突する。
フィクショナルな世界は観（み）る者を通じて実世界と接続される。この混沌（こんとん）とした近未来は現実と地続きだ。
暗闇の中を疾走する高校生達（たち）を見て新たな映画の到来を確信した。コウとユウタ、親友である2人の間には不思議な磁場がある。2人の関係はゆらぎ、緊張と弛緩（しかん）を反復する。歩道橋の上で愛を唄（うた）い始まる物語は歩道橋の上でひとまず終わる。〝HAPPYEND〟かどうかはまだ誰にもわからない。（ほとり座・編成担当 辻）
◆27日まで。22日午後3時の回の後、空音央監督の舞台あいさつあり。日本・アメリカ合作、113分
◇ほとり座（
https://hotori.jp）
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富山：朝日新聞デジタル 2024-12-20 [
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